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近接無線通信「TransferJet X」の

 近接大容量で何を送る?

ITMedia に近接無線通信「TransferJet X」の規格化が完了 実効速度で5Gbps以上、スマホへの搭載は?という記事が。

その昔、TransferJet という規格が有りました。
まだデータ通信速度が今ほど速くない時代に、
近接だから高速に送れるって触れ込みだったのですが、
じゃぁ実際近接で何を送る?という事になると・・・

新たなTransferJet Xでは、最大13.1Gbpsという高速大容量の通信を実現する。これにより、4KやVRなどの大容量コンテンツをスピーディーに転送可能になる。
規格的には、13.1Gbps で送信出来るから、4K や VR のコンテンツを転送可能。
という事なのですが、何処から何処に?って感じを受けなくも無いんですよね。

想定として、母艦(恐らく PC)が有り近接でスマートフォンへ TransferJet X へ高速にデータ転送しますから、
それを視聴とかしてくださいね。
若しくは、スマートフォンで撮影した 4K 動画を、
近接送信で母艦(恐らく PC)へ送って画像処理しますね。
みたいな使い方が想定ですかね。

と言うものの、「近接」ならケーブル繋ぎますけど?って感じになりそうな気もするんですよね。

Bluetooth だとそもそも速度が出ないので、
イヤホン(ヘッドホン)やキーボード/マウスのデバイス接続に仕様と使い方がマッチングしているようにも思うのですが、
TransferJet X の仕様に対する使い方のマッチングが良いものって見当たらないようにも思えるのですが。

まぁ、規格っていうのは規格策定から実際の普及期になるまでの間に、
周りのデバイスが高性能化するので、規格に見合うものが出てくるのがちょっと後って事にはなりますが、
前の TransferJet が普及せずに消えた事を思ったら、
果たして今回の TransferJet X が近接データ転送の切り札になるのは、
TransferJet X じゃないと厳しいよね。ってものが出てこないと難しいのかなぁって思いますねぇ。

記事中で書かれている TransferJet X の使用方法も、
現状でも Wi-Fi でも出来るよね?Bluetooth でも出来るよね?って感じに思ってしまったのですが。
特に Wi-Fi に関しては Wi-Fi7(IEEE 802.11be) が 2024 年頃勧告されれば 30Gbps の速度になってしまうので、
TransferJet X の 13.1Gbps ですら、近接なのに Wi-Fi7 よりも遅いの?みたいに言われてしまわないかって気が。

Wi-Fi7 は 6 の後継なのですんなりと入れ替わりそうですが、
TransferJet X は何もない所から受け入れられて普及っていうのは、
ちょっと厳しいんじゃないかなぁって気がしてしまいますねぇ。

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