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宇宙エレベーター実現に向け

いきなり正解なんて見つからないですもんね。

マイナビニュースに宇宙エレベーター実現に向け、宇宙でカーボンナノチューブ実験 - 大林組らという記事が。

宇宙エレベーターが実現できたら重力井戸からの脱出時の危険性が減るので、
安全に安価に宇宙(そら)へ上がる事ができるようになりますね。

でもそれは SF のお話で、現在の地球の科学力ではまだ無理だよねぇ。って思ってましたが、
大林組は大真面目に取り組んでるんですね。

カーボンナノチューブが宇宙エレベーターの実現解という事は言われていますが、長さ 100,000km が必要。
現在ではまだ、数cmほどの長さしか造ることができず、10万kmもの長さは夢のまた夢だが、世界中で研究が進んでいる。
まだ数 cm って、絶望的な科学力のようにも思えてしまうのですが、
それでも、一つづつの積み重ねが将来に効いてくるのはどの分野でも同じですね。

ここからの記事は胸熱の文字が踊りますねぇ。
2015年から2017年にかけて第1回の実験を実施。試料を地球に持ち帰って分析したところ、地球周辺にある原子状の酸素が衝突したものと考えられる損傷が見られたという。また、ISSの進行方向の前面で曝露した試料が、背面で曝露したものよりも大きく損傷していたことも確認できたとしている。
ISS の日本棟が使えるからこその成果。
想像ではおそらくこうなるのかな?って予想は有ったのかも。
特に ISS が飛んでいる高さはデブリも一緒に飛んでるので。
それでも、現実の結果は大きな言葉を語りますよねぇ。

今回は、金属被膜のカーボンナノチューブと、ケイ素被膜のカーボンナノチューブの二種を使って損傷具合の確認。

金属被膜はカーボンナノチューブ全体に行うと重量が多くなるので宇宙エレベーター実現の際には重量がネックになるけど、
宇宙空間での耐性が高いので保護時間が長くなるし、物質放出も無いので宇宙汚染も無い。

ケイ素被膜は人工衛星材料なので既にノウハウは有り、
実際に使用しているシート状のカーボンナノチューブの劣化度合いと、糸状の劣化度合いを比較しメンテナンスタイミングが導ける。

読んでてゾクゾクしますねぇ(^_^;)

そして既に試験体は昨年 7 月に ISS へ渡り試験実施中。
すでに約 1 年経過してるじゃないですか。

今後、今年の夏以降に1年経過した試験体、2021年夏以降に2年経過した試験体が帰還予定となっている。回収した試験体は、詳細な分析を行い、前回の実験結果とも比較しながら損傷度合いを評価していくとしている。
夏以降で、ISS から帰還する宇宙飛行士と一緒に 1 年経過した試験体が戻ってくるんですね。
そして来年もう一つ。
どの程度の劣化度合いかを確認して、再び試験を繰り返す。

将来、この辺りは「常識」って言われる事を愚直に繰り返して確認しているんだと思いますが、
いきなり正解なんてわからないですし、
もし正解を引き当てても、それが正解なのかって言うのは、
他の不正解か、別方式だけどそれも正解っていうのを見つけないとわからないですもんねぇ。

2025 年着工、2050 年完成。
後 30 年後のお話。
今携わっている人のうち、実際の完成を見れない人も居そうな気がしますが、
21 世紀の半ばには宇宙エレベーターを実現して欲しいですねぇ。

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