開発責任者のインタビューが興味深い。
マイナビニュースについに姿を現したホンダロケット、開発責任者に現在の状況を聞いたという記事が。
何事もなく垂直離着陸をやって退けたホンダロケットですが、
いきなりこの安定度は凄いなと思ったんですよね。
6月17日、同社は北海道・大樹町にて垂直離着陸実験を実施、ついにその一端が明らかになった。
先日のエントリでも上げましたが、
最初は Facebook のホンダのエントリに動画でロケットが打ち上がって、着陸するものが流れてきました。
最初は、サンダーバードのオマージュ?なの?って感じでしたが、
あれ。これホンダが造ったロケットなの??という感じで。
なのに、SpaceX みたいに垂直離着陸してるよ。ってゾクッとしました。
Hondaの歴史は、オートバイの開発からスタート。自動車でも世界的なメーカーになり、近年では、小型ジェット機も製品ラインナップに加えた。F1レースへの参戦、ヒューマノイドロボットの開発など、先進的なチャレンジを続ける姿勢は創業当時から一貫しており、そういう意味では、ロケット開発に乗り出すのはむしろ自然にも思える。
飛行機までは本田宗一郎氏の思いが有ったのは有名でしたから、
ホンダジェットが市販化された時には、遂にだなぁって感じがしてました。
ホンダジェット・ネクストって感じですかね。
記事に、ロケットの構造図が載っているのですが、
奇をてらわず、ロケットしてますね(^_^;)
ホンダジェットの時には、翼上エンジン搭載で世界を驚かせましたが、
流石にロケットは手堅くって感じなのかなぁって思いました。
今回は特に、下降速度を20m/s以上まで上げて、その空力の影響を受けながら、正常に機体を制御できるかという点に注目。そのために必要な高度が270mというわけだ。また誘導翼を傾け、機体にあえてロール回転を与え、それをエンジンの姿勢制御で抑えられるかも検証する。
公開されている動画では、垂直に打ち上がって、垂直に下降してくる。
そこにブレとかの不安感は感じなかったのですが、
姿勢制御が完全に出来るかという点に比重が置かれていたように思いました。
同様に記事に載っている、打上から着陸までに行う内容見たら、
一貫して姿勢制御がキモになっているなぁって思いますねぇ。
記事を読み進めて、痺れるなぁって思ったのがこれ。
自動車とロケットのエンジンの違いについて、「自動車のエンジンは間欠燃焼ですごく複雑。一方、ロケットは燃料が極低温という特殊な点はあるものの、連続燃焼で仕組み自体はシンプル」と見る。
創業の時からエンジンに取り組んでいるホンダなので、
これが自動車でもロケットでもエンジンには変わり無いって感覚なんですかね。
しかも、「自動車のエンジンの方が複雑」という発言を見るに、
燃料の温度の違いはあれ、燃焼に関してはロケットの方が分かりやすいって感触を得ているのかな?って気もしますね。
まぁ、VTEC しかり楕円ピストンしかり変態的なテクノロジーを事も無げに市販車に投入して来た事を思ったら、
燃料使ってエンジンで燃焼させて、ターボ廻す。
というのはエンジン屋さんにしてみたら基本なのかもですねぇ。
「一品モノならいくらでもできるだろうが、部品のバラツキなども含めて工業製品化し、リーズナブルな価格帯にする必要がある」
このあたりは量産品の自動車を造っている会社の人の発言ですね。
まぁ、レーシングカーは別としてワンオフのものじゃなくて、量産品で一貫した性能出すっていうのが、
その目的なんでしょうねぇ。
それを思ったら、最初から再利用前提のロケットを造り始めるというのも納得だなぁと。
今回のテストまで、世の中に出て来なかったホンダロケットですが、
次に目にする時には、本気で大型機とかになってたりしそうだなぁって思ってしまいました。
JAXA の H3 も応援していますが、ホンダロケットも応援したいですねぇ。
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