スキップしてメイン コンテンツに移動

千里眼 背徳のシンデレラ(上) 松岡圭祐

どんどんと長編化してます。




タイトル:千里眼 背徳のシンデレラ(上)
作者:松岡圭祐
出版社:小学館
ISBN:4-09-408102-X
価格:本体733円+税

序盤で、主人公の岬美由紀さんを中心としたお話で進むので、
いつものように進んで行きました。
途中から、視線がシリーズ中に出てくるライバルの鬼芭阿諛子(きばあゆこ)視点に変わり、
最後は、友里佐知子視点へ変わって行くという流れになっています。

後半の友里佐知子視点では、
メフィストコンサルティング内部の事とか、
若き日のダビデの素性など、
今まで公開していなかった記述もあったりと、大サービスの作りになってますね。

一つだけ。
フィクションになっているので、史実とは違うのですが、
3億円事件の事について触れている部分で、物凄く違和感を感じてしまいました。
というのも、
強奪事件の描写が、公になっているものをトレースしているのですが、
3億円を回収する件の描写が。
えっと、3億円事件って、札束で3億円と思われている方も多いと思うのですが、
あれって、当時のボーナスが入っていたジェラルミンケースが強奪されています。
その中には、各個人別の封筒に区分けされていて、中には「ボーナス支給額」が。
つまり、「札束」じゃなくて、「お札と硬貨」が封筒に入っていたんです。
なので、強奪後の3億円回収のシーンは違和感を(^_^;)

まぁ、フィクションですから「3億の札束だった」の方が
よりイメージが近いですよね。
でも、運搬描写で一人では持てないので、大人二人でと言う所は、
硬貨が含まれているからだと思うのですが・・・(^_^;)

あ、今回表紙が釈由美子さんになってます。
岬美由紀のイメージ投票で1位になったそうで、
下巻も彼女が表紙になってます。

コメント