では、実際に、
ファイルが消えてしまった SD カードの中を検索してみます。
環境は仮想環境の VMWare Workstarion に
Windows 11 Pro 24H2 をインストール。
USB 3.2 Gen1 の USB カードリーダーを USB ケーブルでホストへ接続。
USB は仮想化ソフト側でパススルー設定になっているので、
USB 接続後に、マウント先を仮想マシンに指定。
USB カードリーダーに、SDXC カードを接続して Windows 11 Pro 24H2 にマウントします。
実はこの SDXC カードは昨年 9 月に、データを移す作業をしていて、
SDXC への書き込み中、アプリは処理が終わっていたのですが実はライトバックでまだ
書き込み最中だった時に、SDXC カードを抜いてしまい、exFAT が正しく読めない状態になっていました。
泣く泣く Windows 10 Pro 22H2 で初期化したのが昨年 9 月。
そこから、普段のコンデジ NIKON COOLPIX S9700 に入れて使っているものです。
なので、復元失敗確率は相当に高い。という前提で試してみました。
RecoveryFox AI を起動。
Windows のドライブレターが付いていれば、マウントされているデバイスがリストアップされます。
どうやら SDXC カードもローカルディスク認定で表示されました。
ファイルシステムもきちんと exFAT と表示されているので何の問題もないですね。ローカルディスクと表示されている SDXC をクリックすると検索モードへ。
クイックスキャンはすぐに終わるのですが、
AI スキャンはそれなりに時間が掛かります。
USB 3.2 Gen.1(=USB 3.0) のカードリーダー使っていても、
SSD とかの速度には太刀打ちできないですから。10 % ほど AI スキャンができたのでスキャン中止を選択。
読み取れた情報をパス別か種類別で表示してくれます。
AI スキャンを 100% するともっと表示が増えると思いますが、
今回はどうなるの?って感じなので、
ここで PDF フォルダを選択。
右に表示されるのは、ファイル名とファイル日付。
まぁ、元々の名前は分からなくなっているし、日付もありえない日付だし。って感じ。
それでも、ファイル名を選択。クリックするとプレビューが表示されます。
表示されたのは、モバイルルーターの比較のプレゼン資料をパワーポイントで作成して、
PDF へエクスポートしたもの。
これ、SDXC カードが読めなくなってファイルロストしていたんですよね。
きちんと読み込み出来て、ファイル再構築できてますねぇ。
あとは[ファイル復元]ボタン押すだけ。
他のファイル復元系のアプリを使った事がありますが、
ここまで綺麗に復元できたのは初めてかも?って感じですね。
AI スキャンすげえーっていう所が全てかなぁって気がしました。
64GB の SDXC カードで、2024/9 に exFAT のツリーが壊れ、
そのあと exFAT で初期化したあと、コンデジで 10ヶ月使っているので、
どんどん復元可能ファイルが減っています。
なので、AI スキャンは相当時間が掛かります。
SD カードの復元を思う時は、
少なくともカードリーダーは USB 3.x 系のものを選択しないと、
ただでさえ時間のかかる AI スキャンが余計にかかりますね。
とにかく復元を。と思ったら、カードリーダーは高速読み出し、I/F が USB 3.x のものが必須ですかね。
【試用して感じたこと】
復元処理をする時に表示される UI がウィンドウ枠がダークモードで、
内部表示はライトモードとチグハグな点。
これだと、そもそも起動画面やウィンドウ枠はライトモードで有るべきと思ってしまうんですよね。
OK/キャンセルのボタンも押せるときは青と赤ですが、
やはりライトモードの方が分かりやすく。
USB 接続機器の復元を試す時には USB 3.x を使用しても時間が掛かる点。
これは、SDXC カードの性能もカードリーダーの性能も関係してくるので一概には言えませんが、
内蔵ストレージに余裕がある場合に限りとなりますが、
一旦 USB 機器の情報をクラスタ単位で全て内蔵ストレージへ転送し、
そこで AI スキャンする方が速度向上が見込める?という感じもします。
ただ、巨大な USB-HDD とかを接続した時に、内蔵ストレージへの転送は不可になるので、
ターゲットにしたボリュームの情報と内蔵ストレージの容量を判定して、
処理するのに内臓ストレージに転送して処理する?というように聞いてくると、
外付け USB デバイスの復元が速くなって嬉しいかもって思いました。
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