まさに一つのマイルストーン
Gadget Gate に米国、「核融合点火を達成」と発表。消費分より多くのエネルギー抽出に成功という記事が。
地球上の技術で核融合を達成できるまでになったんですね。
とはいえ、まだまだ解決しないといけないこと多いですが。
核融合を起こすのに使うレーザーのためのエネルギーよりも多くのエネルギーを反応から生成する「核融合点火」に初めて成功したと発表した。
今までは、与えたエネルギー > 戻ってきたエネルギー でしたが
今回は、与えたエネルギー > 戻ってきたエネルギー になったって事ですね。
入力=出力にも到達していなかったので、快挙ですね。
レーザーによる2.05MJ(メガジュール)のエネルギー消費に対して、反応から3.15MJのエネルギーを取り出せたとのこと。
1.10MJ が戻ってきたように読めますが、
他の記事だと、2.05MJ のレーザーを作り出するのに 3.00MJ 必要だそうで、
それから思えば、3.00MJ < 3.15MJ って事で、0.15MJ の戻りですね。
とは言え、ゼロやマイナスではないので、核融合のエネルギーは核分裂なんて比じゃないくらいのパワーですねぇ。
今回の実験は、あくまでダイヤモンドの中に閉じ込めた燃料にようやく1度だけ点火したというものだ。今後実用化していくには、短時間に何回もこの反応を起こせるようになる必要があり、技術的なハードルはなお高い。
確かに、核融合を連続して継続させるにはまだまだ地球上の技術レベルでは到底及ばないものはありますよね。
プラズマ化してる核融合物質をどう留めるのかとか。
核分裂の原子炉なら水を満たした状態で入れ物が溶けない温度管理で何とかですが。
それでも制御出来ない事があると事故になりますからねぇ。
対して核融合してる燃料って、何億℃とかという温度になるそうなので、
そもそも物理的な入れ物に入れれないですよね。
だからこその今回の 192 本のレーザーで囲うとか、
記事にも有る欧州トーラス共同研究施設の磁気で囲うとか。
核融合中の予想イラストは何度か見たことありますが、
今回はまずレーザーで燃料を一度点火。
技術が確率して安定的に核融合が起こせるようになり、
出力制御や、緊急停止制御が簡単に行えるようになった時には、
地球上のエネルギー問題は解決に向かうのかなぁって思いますねぇ。
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